竹内まりや 10年ぶりアルバムのタイトルに込めた願い サブスク全盛の時代に考える「アルバム」の価値_ラツィオ 対 ユヴェントス
■「私たち夫婦はリリースがスローペース」
歌手の竹内まりや(69)が、竹内値10年ぶりとなるアルバム「Precious Days」を23日に発売した。まりや1ぶりアルバムのタイトルにいサブスえるアルバムこのほど、0年ラツィオ 対 ユヴェントススポーツ報知のインタビューに応じ、込めアルバムに込めた思いや、た願歌手で夫の山下達郎(71)について、ク全さらには今後の活動にも話が及んだ。盛の時代の価
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自身10年ぶりとなるアルバムの発売。に考どうしても「10」という区切りの良い数字に目が向きがちだが、竹内値「私の場合は日頃から曲を書きためて、まりや1ぶりアルバムのタイトルにいサブスえるアルバムそれがまとまったらアルバムを出すという形。0年たまたま10年空きましたけど、込めいつものペースで出してる感じです」と特別な意識はない。た願ラツィオ 対 ユヴェントス目の前の完成品に視線を配りながら「達郎が前回アルバムを出したときは11年ぶり。ク全私たち夫婦はリリースがスローペースなんです」と笑った。盛の時代の価
出来栄えについて「自分が積み重ねてきたことをようやく皆さんに聴いていただけるので、うれしいなと思ってます」と喜びもひとしお。「音楽的には私らしいポップスになっていると思う」と自信をのぞかせた。
アルバムタイトルの「Precious Days」は、日本語で「かけがえのない日々」の意味。コロナ禍や戦争、災害など今の世の中を通して感じた思いが込められている。「当たり前の日常をつつがなく過ごせることのありがたさとか、自分が普通だと思っている日常は決して当たり前ではなくて感謝するべきことだと再認識しました」。収録された18曲も明るい曲調と前向きな歌詞の曲が多い。「人を元気づける曲はいつもより増えたかもしれない。音楽を通したささやかな何かが、みなさんの力になるとか、少しでも幸せな気持ちにできたらいいなと思って書くことが、より多くなった気がします」
不安な世界が広がる近年だからこそ、歌が果たす役割はあるはずだが「ことさら、歌の力を感じてもらいたいと思って歌っているわけではない」という。「普遍的というかBGMにしてもらっても構わないし、右から左に流れていっても心地良いなと思うこと自体が人を幸せにすると思っているから。いつの時代も人間は不安なもの。ポップスは特にこれというルールにはめられた音楽でもないので、ならば日常の中でほっとするとか、そういう普遍的なものであることが重要だと思ってるんです」と音楽に対する考えを口にした。
18曲の中には、過去曲のリミックスバージョンも含まれている。「完璧に作ったつもりでも『あのときちょっとコーラスの音量足りなかったな』とか、『もうちょっと音圧上げたいな』とか見つかるんですよ。せっかく8年、9年たったものを出すんだったら、そこの音圧感をそろえたり、ちょっと不満だった部分を直したりしたかった」と細部にわたってこだわり抜いた。
時代が進むにつれて音楽の聴かれ方も変わり、「シャッフルで聞いたりとか、単曲買いしたりとか、サブスクでちょっとは聞いてみるけどみたいな自由な聞かれ方をしている」とうなずく。「単曲で聞いても良いと思われるような楽曲を出していきたいと思っています」と一つ一つの曲に対する思いは強くなっている。
それでも、「だからといってA面とB面をひっくり返して聞くようなアナログ盤が完全に廃れたわけではなくて、むしろ若い人たちがアルバムをあえて聞くようになっていたり、はたまたカセットを聞く人がいたりする」と分析。「自由な聞かれ方をするが故、逆に曲順にはこだわっていたい」とアルバムへの情熱も消えていない。
■「良い嫁ぶりすぎてませんか?」 夫・山下達郎との関係を語る
昨年11月にデビュー45周年を迎えたが、常に表立った活動を続けてきたわけではない。その理由に、夫・山下達郎の存在があった。
「音楽的才能という意味では、彼は私の何十倍もの才能を持っているので、その人の活動時間を奪いながら自分が活動していることをどこか恐縮に思っているんですよね。私は昔から達郎の音楽のファンなので―」
だからこそ、達郎の活動を優先的に考えてきた。
「我が家に国宝級のミュージシャンがいて、それを支える役割ができていることを誇りに思っています。私のエネルギーを達郎の音楽活動のサポートに注げば、彼のファンである私は満足するわけですよ。圧倒的な彼へのリスペクトがあるから、別に自分がステージに立たなくても構わないというところにいるんですよね。彼の音楽的才能は日本の宝だと思っているし、そこを潰すようなことがあってはならないので、できるだけ邪魔はしないようにやってきた感じかな」
そう言い終えると「良い嫁ぶりすぎてませんか?」と笑ったが、言葉の端々に尊敬の念があふれ出す。「何でも常に話して、親友として失いたくないナンバーワンみたいな、そういう存在なんですよね。雑談も含めて家では年がら年中しゃべってます」
一方で、“達郎の妻”でありながら、数々の名曲を生み出してきた。「よく話すんですが、私はシャンプーしているときに歌のフレーズが出てくることが多いんですよね」。頭を洗うしぐさをしながら「良いメロディーができたんだけどハマる言葉が見つからないときに、いったんそこから完全に離れて髪を洗うことに没頭していると、突然パッとやってくるみたいな。そういうことは度々あります」と明かした。
自身は来年3月に70歳を迎える。胸中について「50歳から60歳になったときに、『もう還暦!?』って言って真っ赤なワンピースを着たのを覚えてるんですけど、そこからもう10年というのは、はやてのように過ぎていった感じがしますね」とポツリ。「明らかに人生の残り時間ということを意識するようにはなっています。あと何枚アルバムを出せるのかなとか、それを考えるとあまりのんびりはしていられないとも思いますし、人生ってあっという間に過ぎていくんだな、ということをすごく感じます」と包み隠さなかった。
年齢を重ねても音楽活動への意欲は何一つ変わらない。「できる限り長く自分が元気でいて、アルバムを作っていきたいっていうのが私の一番シンプルな夢なんですよね。80歳でもアルバムを作れてたら幸せだろうなと思います」。焦燥感はない。あくまでも、自然体を貫いた。
「そういう目標に向かって少しずつ曲を書きためていくっていうのが自分のやり方。曲作りを重ねていって、また新たなアルバムにできたら良いなっていうのが今後の目標です」達郎との何げない日々をかみ締めながら、これからも自分のペースで曲を紡ぎ出していく。
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